2025.6.30 ブログ

「外壁・屋根塗装は夏が危険!?乾燥・熱中症リスクを抑える方法」

真夏(気温35度超え)に外壁・

屋根塗装を行うメリットとデメリット

メリット

■ 乾燥が早い

塗料は通常、気温23℃、湿度50%

基準に乾燥時間(指触乾燥・硬化乾燥)

が設定されています。

真夏は気温が高く、湿度も比較的

低いため、塗料の乾燥が早く進み

やすいという利点があります。

とくに梅雨明けから秋口にかけては

雨が少なく、工期短縮が可能になる

場合があります。

■ 天候が安定している

夏は降雨確率が低く、突然の雨に

悩まされにくい時期です。

特に屋根塗装では、乾燥途中で雨が

当たると塗膜の白化や剥離の

原因になるため、晴天続きは大きな

メリットです。

⚠️ デメリット

■ 塗料の適正温度を超えるリスク

ほとんどの塗料メーカー(日本ペイント

関西ペイント、エスケー化研など)

は、適正施工温度を5℃〜35℃

規定しています。

表面温度がこれを超えると、

以下のような問題が発生します。

 

1.塗膜表面だけが先に乾いてしまう

「スキンニング現象」内部が硬化する

前に表面が膜を張り、気泡や割れ、

密着不良が起こる。

 

2.可使時間(作業できる時間)

の極端な短縮

夏は塗料がすぐ硬化し、

ローラーや刷毛の引きが悪くなり、 

ムラやダレが出やすい。

 

3.屋根や外壁の表面温度が60℃以上

になる場合がある。特に濃色や

金属屋根では、真夏の直射日光下

で70℃近くに達することもあり、 

これは完全に施工不適条件です。


■ 職人の安全と精度

35℃超えの環境下では、熱中症リスクが

非常に高い。集中力の低下や

体力消耗により、仕上がりに差が

出やすく、工程ミスが起こる 

可能性があります。

「真夏の塗装工事は危険?外壁・

屋根塗装のメリットとリスク徹底ガイド」

 

■ 塗装面への影響

外壁や屋根が高温になると、

塗料の吸込みが不均一になるため、 

仕上がりに色ムラが生じることがあります。

さらに高温下では塗膜の収縮率が変わり、

将来的な耐久性低下につながる

恐れがあります。

朝夕に限定して施工する

(7時〜10時、15時〜18時など)  

真夏は少し早めに作業を開始させて頂き

昼休憩はたっぷりとり、夕方は少し遅くまで

作業させていただく。

真夏の高温事は夕方、少し長めに作業をさせて

頂く事が、職人の熱中症予防対策にもなり

塗料の物性を守り耐久性や仕上がりにも

良い影響を与える。

ブルーシートやメッシュシートを

使用して表面温度を抑制(日陰を少し作る)

塗料を冷やして使用する

(現場で水冷保管)

冷やして使用すると言うのは、

材料を日陰に保管する事や、 

未開封塗料は時々水をぶっかけるなどして、

日向で高温にさせない。 

✅ 真夏は「乾燥の早さ」

「雨の少なさ」と

いった大きな利点がありますが、 

35℃を超える日は施工に適さない 

場合が多いです。(ゲリラ豪雨は塗装した

箇所を流してしまうが、表面温度は下げて

くれる?)

特に屋根表面温度が60℃以上になる

と施工不可能と判断され、日程をずらす、 

時間帯を調整するなどの対応が

必要です。

真夏の推奨施工条件

気温・湿度条件

1、気温:5℃以上、35℃未満

2、湿度:85%未満

これが基本的な「塗装可能条件」

として、すべての塗料メーカーが 

共通で記載しています。

ただし、表面温度(塗装面の温度)

が基準です。屋根や濃色外壁では、

気温35℃でも表面は 60℃以上 に 

なることが多いので注意が必要です。

表面温度条件

表面温度:40℃以下が理想

特に金属屋根や濃色の外壁は、

真夏の直射日光下で50℃〜70℃に 

達する場合があります。

メーカーはこの状態での施工を 

「避ける」または「日陰施工や 

時間帯を工夫する」よう強く推奨しています。

施工時間帯の推奨

早朝(7時〜11時)

夕方(15時〜18時)

真夏の昼間(12時〜15時の屋根仕上げ塗装は

避けるのが基本です。理由は、

表面温度の上昇、塗料の急乾、 

職人の体力消耗を防ぐためです。

 

風速条件

風速:風が強すぎるときは避ける

(概ね7m/s以下推奨)

風が強いと塗料飛散、ムラ、

仕上がり不良につながります。

 

外壁塗装は夏でもOK?35℃超え 

施工の真実と職人が教える裏ワザ

⚠️ 真夏施工における追加推奨対策

✅ 表面温度があまりにも高い場合は、

散水して温度を下げる

✅ 塗料を使う分ずつ小分けにして

冷暗所保管(「塗料を冷やす」具体的対応)

✅ 可使時間が短くなるので、

ローラーや刷毛の交換頻度を増やす

✅ 塗布量(使用量)を守り、 

厚すぎない施工にする

✅ 無理な一度塗り厚付けを避ける

 

このように真夏の外壁塗装、屋根塗装は

注意が必要になりますので、

しっかりとした

知識を持った、職人や専門会社に 

工事は依頼しましょう!

株式会社絆でも、真夏の外壁塗装を熟知した

塗装職人が多数いますので、

気軽にご相談下さい。