「外壁・屋根塗装は夏が危険!?乾燥・熱中症リスクを抑える方法」
真夏(気温35度超え)に外壁・
屋根塗装を行うメリットとデメリット
✅ メリット
■ 乾燥が早い
塗料は通常、気温23℃、湿度50% を
基準に乾燥時間(指触乾燥・硬化乾燥)
が設定されています。
真夏は気温が高く、湿度も比較的
低いため、塗料の乾燥が早く進み
やすいという利点があります。
とくに梅雨明けから秋口にかけては
雨が少なく、工期短縮が可能になる
場合があります。
■ 天候が安定している
夏は降雨確率が低く、突然の雨に
悩まされにくい時期です。
特に屋根塗装では、乾燥途中で雨が
当たると塗膜の白化や剥離の
原因になるため、晴天続きは大きな
メリットです。
⸻
⚠️ デメリット
■ 塗料の適正温度を超えるリスク
ほとんどの塗料メーカー(日本ペイント
関西ペイント、エスケー化研など)
は、適正施工温度を5℃〜35℃ と
規定しています。
表面温度がこれを超えると、
以下のような問題が発生します。
1.塗膜表面だけが先に乾いてしまう
「スキンニング現象」内部が硬化する
前に表面が膜を張り、気泡や割れ、
密着不良が起こる。
2.可使時間(作業できる時間)
の極端な短縮
夏は塗料がすぐ硬化し、
ローラーや刷毛の引きが悪くなり、
ムラやダレが出やすい。
3.屋根や外壁の表面温度が60℃以上
になる場合がある。特に濃色や
金属屋根では、真夏の直射日光下
で70℃近くに達することもあり、
これは完全に施工不適条件です。
■ 職人の安全と精度
35℃超えの環境下では、熱中症リスクが
非常に高い。集中力の低下や
体力消耗により、仕上がりに差が
出やすく、工程ミスが起こる
可能性があります。
「真夏の塗装工事は危険?外壁・
屋根塗装のメリットとリスク徹底ガイド」
■ 塗装面への影響
外壁や屋根が高温になると、
塗料の吸込みが不均一になるため、
仕上がりに色ムラが生じることがあります。
さらに高温下では塗膜の収縮率が変わり、
将来的な耐久性低下につながる
恐れがあります。
①朝夕に限定して施工する
(7時〜10時、15時〜18時など)
真夏は少し早めに作業を開始させて頂き
昼休憩はたっぷりとり、夕方は少し遅くまで
作業させていただく。
真夏の高温事は夕方、少し長めに作業をさせて
頂く事が、職人の熱中症予防対策にもなり
塗料の物性を守り耐久性や仕上がりにも
良い影響を与える。
②ブルーシートやメッシュシートを
使用して表面温度を抑制(日陰を少し作る)
③塗料を冷やして使用する
(現場で水冷保管)
冷やして使用すると言うのは、
材料を日陰に保管する事や、
未開封塗料は時々水をぶっかけるなどして、
日向で高温にさせない。
✅ 真夏は「乾燥の早さ」
「雨の少なさ」と
いった大きな利点がありますが、
35℃を超える日は施工に適さない
場合が多いです。(ゲリラ豪雨は塗装した
箇所を流してしまうが、表面温度は下げて
くれる?)
特に屋根表面温度が60℃以上になる
と施工不可能と判断され、日程をずらす、
時間帯を調整するなどの対応が
必要です。
真夏の推奨施工条件
✅ 気温・湿度条件
1、気温:5℃以上、35℃未満
2、湿度:85%未満
これが基本的な「塗装可能条件」
として、すべての塗料メーカーが
共通で記載しています。
ただし、表面温度(塗装面の温度)
が基準です。屋根や濃色外壁では、
気温35℃でも表面は 60℃以上 に
なることが多いので注意が必要です。
✅ 表面温度条件
表面温度:40℃以下が理想
特に金属屋根や濃色の外壁は、
真夏の直射日光下で50℃〜70℃に
達する場合があります。
メーカーはこの状態での施工を
「避ける」または「日陰施工や
時間帯を工夫する」よう強く推奨しています。
⸻
✅ 施工時間帯の推奨
• 早朝(7時〜11時)
• 夕方(15時〜18時)
真夏の昼間(12時〜15時の屋根仕上げ塗装は
避けるのが基本です。理由は、
表面温度の上昇、塗料の急乾、
職人の体力消耗を防ぐためです。
✅ 風速条件
風速:風が強すぎるときは避ける
(概ね7m/s以下推奨)
風が強いと塗料飛散、ムラ、
仕上がり不良につながります。
外壁塗装は夏でもOK?35℃超え
施工の真実と職人が教える裏ワザ
⚠️ 真夏施工における追加推奨対策
✅ 表面温度があまりにも高い場合は、
散水して温度を下げる
✅ 塗料を使う分ずつ小分けにして
冷暗所保管(「塗料を冷やす」具体的対応)
✅ 可使時間が短くなるので、
ローラーや刷毛の交換頻度を増やす
✅ 塗布量(使用量)を守り、
厚すぎない施工にする
✅ 無理な一度塗り厚付けを避ける
このように真夏の外壁塗装、屋根塗装は
注意が必要になりますので、
しっかりとした
知識を持った、職人や専門会社に
工事は依頼しましょう!
株式会社絆でも、真夏の外壁塗装を熟知した
塗装職人が多数いますので、
お気軽にご相談下さい。