台風のときだけ雨漏りする原因とは?修理に火災保険が使える?今できる対策も解説
「普段は雨漏りしないのに、台風のときだけ雨漏りする……」とお悩みの方は多いのではないでしょうか?
台風のときだけ雨漏りするのは、お家に何らかの劣化が見られる可能性が高いです。
このコラムでは、台風のときだけ雨漏りする原因から、お家の点検方法まで詳しく解説します。
「今すぐできる対策は?」「修理に火災保険は使える?」など気になるポイントについてもご説明するので、是非ご参考にしてください。
雨漏りの理由
台風のときだけ雨漏りするのは、強風とともに圧力がかかった雨が大量に建物に打ち付けるからです。
台風時の雨は上から降るだけでなく、横から吹き付けたり下から舞い上がったりする分、建物内に雨水が浸入しやすくなります。
雨漏りの原因は複数考えられますが、「コーキングの劣化」「外壁のひび割れ」「屋根の劣化」が主な原因です。
1.コーキングの劣化
台風のときに雨漏りする原因として、コーキング(シーリング材)の劣化が挙げられます。
コーキングとは、外壁材と外壁材の継ぎ目にあるゴム状の部分のこと。
一般的な住宅はサイディングと呼ばれる板状の外壁材が使われており、サイディングとサイディングはコーキングによって繋がれています。
コーキングは弾性のため劣化しやすく、一般的な寿命は5~10年です。
コーキングに亀裂やひび割れといった劣化が起きると、台風の際に隙間から雨水が浸入しやすくなります。
2.外壁のひび割れ
外壁のひび割れも、台風の際に雨漏りする原因の一つです。
ひび割れが発見されるのは、一般住宅でよく使われるサイディングだけではありません。
左官工事で仕上げに塗られるモルタル材や、鉄骨造で使われる軽量気泡コンクリートパネル(ALC)でもひび割れは起こります。
幅0.3mm以下のひび割れは表面の割れのため心配いりませんが、0.3mmを超える場合は要注意です。
特に幅1mmを超えると建物の中から割れている恐れがあり、雨漏りのリスクが高くなります。
3.屋根の劣化
屋根にひび割れや色褪せ、反りといった劣化が起きると、台風のときに雨水が浸入しやすくなります。
塗料によって異なりますが、屋根塗装の寿命は10~15年が一般的です。塗料の防水機能が切れてしまえば、建物に雨水が染みこみやすくなります。
このような屋根に塗装工事の際に上ると、踏んだときに壊れてしまうほど脆くなっていることも少なくありません。
また、強風によって物が当たり、屋根材が割れたり欠けたりすることもあります。
普段は雨漏りしない小さな劣化でも、台風によって大量の雨風が吹くと雨漏りが発生する可能性が高いです。
雨漏りの原因は上記以外にも複数あり、建物の造り上換気扇や通気口から雨水が入りやすい場合もあります。
台風がきた!雨漏りしてる?
雨漏りの症状は「天井から水がポタポタ落ちてくる」だけではなく、なかなか判断しづらいものです。
下記チェックリストで室内を確認し、雨漏りの早期発見につなげましょう。
【雨漏りセルフチェックリスト】
・天井にシミがある
・壁紙の上のほうにシミがある
・天井や壁に膨らみがある
・天井や内壁のクロスに剥がれがある
・障子やふすまに波打ちがある
・結露が多くなった
・冬でなくてもサッシが濡れている
・室内がカビ臭い、湿気たような臭いがする
・床が膨れ上がっている
当てはまる項目が多いほど雨漏りの可能性が高いです。
台風のときだけ雨漏りに気づいたとしても、普段から建物内に雨が浸入している恐れがあります。
そのままにしているとお家が傷む原因になるので、信頼できる業者に診断してもらうのがオススメです。
台風がくるまえにおうちの点検を!
雨漏りが起きたときは、どこから雨が浸入したのが場所を特定するのが大切です。
台風が来る前に、お家の中で雨漏りしそうな箇所をチェックしておきましょう。
チェック項目①:部屋のシミ
雨水が浸入すると、天井や壁に雨水がジワッと染みこんだような跡がシミとなって残ります。屋根の真下にある天井にシミが見られる場合、屋根が破損して雨漏りしている可能性が高いです。
1階の天井にシミがある場合は、外壁や窓などを伝って雨漏りしている可能性があります。この場合は雨漏りの侵入経路を特定するのは難しいので、プロに診断してもらうと良いでしょう。
台風時に天井から雨水が落ちてくる場合は、床に被害が及ばないようブルーシートを敷き、水滴が落ちる場所にバケツをセットするのがオススメです。
屋根に上ってブルーシートを敷くのは大変危険なので、必ずプロにご相談ください。
チェック項目②:サッシ周り
雨漏りの初期症状では窓枠・サッシ周りが濡れていることがあります。そのままにしていると雨漏りが広がり、サッシ周りにシミやカビが発生することも。
サッシ周りが雨漏りする原因としては、サッシのパッキン部分やコーキングの劣化などが挙げられます。普段は雨水が入らない小さい隙間でも、台風で大量の雨が吹き込むと雨が浸入しやすくなるので注意が必要です。
サッシ周りの応急処置としては、「レール部分に貯まった水をふき取る」「雨戸やシャッターを閉める」「防水テープで隙間を埋める」といった方法があります。
ただし、根本的に修理するためには、プロに依頼するのが大切です。
チェック項目③:外壁のひび・割れ
外壁にひび割れや塗膜の剥がれなどがあると、亀裂部分から雨水が浸入しやすくなります。特にひび割れが起きやすいのは、換気扇・換気口周りのコーキングや屋外フードなどです。
換気扇・換気口は外から室内に直接つながる構造をしており、雨水が入らないようコーキングやフードが取り付けられています。
コーキングやフードが劣化していると、台風で横殴りの雨が吹き付けた際に雨水が中に入りやすく注意が必要です。
換気扇や換気口の設備に問題はなくても、強風で排気口から雨水が逆流し、室内に吹き込むこともあります。
急な雨漏りを防ぐためにも、信頼できる業者にお家の点検をしてもらうのがオススメです。
もしかしたらその補修火災保険がつかえるかも?
雨漏りの原因が台風(風災)によるものと判断されれば、火災保険が適用される可能性が高いです。
火災保険が適用されるかどうかは、保険会社の調査員が調べ、保険会社が審査します。
火災保険が適用される代表的な例を、下記で確認しておきましょう。
・強風で瓦がずれて雨漏りした
・強風で雨樋が歪んで雨漏りした
・強風で屋根が変形、破損して雨漏りした
・強風で飛ばされてきた物が屋根や外壁に当たり、雨漏りした
ただし、台風で雨漏りが発生したとしても、火災保険が適用されない場合もあります。
経年劣化によって外壁や屋根がひび割れていた場合、風災ではなく経年劣化とみなされ火災保険は下りません。
台風被害を受けてから3年以内に申請しなかった場合も、時効が切れてしまうため経年劣化とみなされる可能性が高いです。
また、加入している火災保険のプランによっては、風災が補償内容に含まれなかったり、被害額が低いと十分な保険金が受け取れなかったりする場合があります。
台風が来る前に、「ご自身がどんな火災保険に入っていて、どんな補償を受けられるのか」確認しておくのが重要です。
絆にご相談ください
台風の際の雨漏りにお困りの方は、「自然災害調査士」が在籍する絆にご相談ください。
自然災害調査士とは、自然災害による被害を適切に調査・鑑定する火災調査のプロです。
絆には2名の自然災害調査士が在籍し、お客様からのお問い合わせにスピーディーに対応しています。
「台風による飛来物で外壁が破損した」「塗膜にひびが入った」など被害に遭ったときは、そのままにせず調査・点検を依頼するのが大切です。
破損した箇所から雨水が浸入すると、シロアリやカビが発生する原因になり得ます。
台風によって金具や留め具が緩んだ場合、付帯部が落下して思わぬ事故につながる恐れもゼロではありません。
弊社では、お問い合わせいただいたあと迅速に調査と災害診断に伺っています。
罹災証明書の発行も確実に行うので、スムーズな保険適用を実現可能です。
「雨漏りの対策がしたい」「台風で壊れた箇所を修理したい」という方は、お気軽に弊社にお問い合わせください。