2026.1.30 ブログ

社長の現場手帳― 窓周りのひび割れと応力集中とは?

『社長の現場手帳』

20年間、現場に立ち続けてきた私が

メーカーや教科書には載らない

“現場の真実”を書き記していきます。

第一話

窓周りにクラックが多い原因は?

応力集中とは?

 

20年間、現場を見てきて感じる

塗装工事で一番怖いと思う事….

『それは職人や営業達の知識の無さ』

 

仕上がりがキレイ。

色もイメージ通り。

だから「良い仕事をした」と思ってしまう。

 

でも、現場を20年見てきて、

私は何度も同じ光景を見てきました。

1年後、2年後に

「ここだけ、なんだかおかしくないか?」

剥がれ、膨れ、艶引け、筋汚れ、割れ。

原因は、決して塗料が悪いわけで

はありません。ほとんどの場合、

最初の確認不足と知識不足です!

 

例えば——

・水が入りやすい場所を見落としていた

・下地の傷みを軽く見てしまった

・乾燥条件が揃っていないのに工程を

 進めてしまった

どれも、塗る前に気づけたことです。

メーカーの仕様書や教科書には、

「この工程を守りましょう」と

書いてあります。

でも、現場は教科書通りにはいきません。

壁の向き、日当たり、風の通り。

過去の補修歴、建物ごとのクセ。

それらを一つひとつ確認し、想像する

作業が、実は塗装工事で一番大切なのです。

 

なぜ窓の上下はクラックが入りやすいのか。

なぜサイディングのビス周りには、

軽微な割れが発生しているのか。

プロが解説致します!

 

なぜ、窓の上下や角はクラックが入

りやすいのか?

壁は止まっているように見えて、

実は地震や風、気温の変化で

常にわずかに動いています。

その動きが一番集まりやすいのが、

窓などの開口部の四隅です。

形のあるものは、角に力が集中します。

紙も、切り欠いた角から裂けるように

壁も同じで、角からひびが入りやすい。

 

窓下、窓上、窓枠の角から

クラック発生

✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

建築では、こうした状態を

**「応力集中

(おうりょくしゅうちゅう)」**と

呼びます。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

力が一点に集まり、

そこから傷みが始まりやすくなる現象です。

もう一つ理由があります。

サッシ(アルミ)と外壁は、

動き方が違うということ。

暑さ寒さで伸び縮みする量も違い、

揺れた時の反応も違う。

そのズレが、サッシ周りの塗膜や下地に

少しずつ負担をかけていきます。

さらに開口部周りは、

下地の継ぎ目や厚みの違いが出やすく、

雨や結露で濡れたり乾いたりを

繰り返す場所でもあります。

こうした条件が重なることで、

クラックが出やすくなるのです。

現場ではよく、

窓の角から斜めに伸びるひびを見かけます。

これは「施工不良」というより、

建物の動きが表に出たサイン

であることが多い。

全て窓周りに集中してるクラック

⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️

だから私達は、

窓まわりを特に注意して見ます。

「ここは動く前提で、どう守るか」

それを考えるのが、塗装の仕事だと

思っています。

よく見れば、現場がすべて教えてくれます。

 

だから私は、現場に入ると必ずこう考えます。

「この建物は、どこから傷み始めるか」

「10年後、どこに違和感が出るか」

窓まわりを特に注意して見ますし、

「ここは動く前提で、どう守るか」

🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥

それを考えるのもプロの仕事人です!

工事費を安くすることは、

悪いことではありません。

でも、確認を省いて安くすることは、

必ずどこかでツケが回ります。

お客様に知っておいてほしいのは、

塗装工事の良し悪しは、

塗り終わった後ではなく、

塗る前に決まっている

ということです。

外に出て、ここを見てみてください

家の外壁を、よく見ると——

サイディングの表面に、

ビス(丸い跡)のまわりが

うっすら割れているところ、ありませんか?

「え、こんなところも?」

そう思った方、正常です。

それ、よくある“家のサイン”です

これは欠陥でも、

手抜きでもありません。

サイディングは

ビスでしっかり固定されています。

でも家は——

地震、風、気温の変化で

毎日ほんの少し動いています。

その動きの力が、

一番集まりやすいのが

ビス周り。

だから、

点々と軽い割れが出るのです。

今すぐ危険?

いいえ、でも放置もNG

この程度なら

すぐ雨漏りすることはありません。

ただし——

塗膜が弱ってくると、

水の入口になることがあります。

だから塗る前に、きちんと処理することが

大切になってきます。

プロは、ここを見ています

ちゃんとした業者は、

こう考えます。

「この家は、

どこに力が集まっているか」

「10年後、

どこから傷み始めるか」

外壁塗装は、

塗り終わった後の色より、

塗る前の確認で決まります。

 

ここからが、一番大切な話です

ここまで

窓まわりのクラックや

サイディングのビス周りの割れを

例にお話ししてきました。

私が本当に伝えたいのは、

📣📣📣📣📣📣📣📣📣📣📣📣

 

「割れているかどうか」ではありません

問題は、ここです

その職人は——現調に来た担当者は

 

なぜ、そこに割れが出るのかを

理解しているか?

• 建物のどこに力が集まるのか

• どこが動く前提の場所なのか

• それを踏まえて

材料を選び

下地処理を考え

提案し施工しているのか

そこまで考えているかどうか。

ひとつ、聞いてみてください

見積や説明のときに、

こう聞いてみてください

 

「応力集中って、知っていますか?」

 

この質問に間を置かずに

説明が返ってくるか。

もし

• 言葉が出てこない

• 話を濁す

• 「あまり気にしなくて大丈夫です」と

流すその場合、

あなたの家の“クセ”まで考えている

とは言えません。

家のメンテナンスは

どこに工事を頼むかで

10年後が変わります

 

外壁塗装は、

ただ色を塗る工事ではありません。

建物の特徴を理解したうえで、

どう守るかを考える仕事です。

株式会社絆は、

こうした建物の動きや特性を理解したうえで、

材料選定から下地処理、施工まで

責任を持って提案しています。

安さで選ぶのも、ひとつ。

でも、考えている人に任せるという

選び方もあります。

塗装工事の良し悪しは、

塗り終わった後ではなく、

塗る前の「考え方」で決まります。

大切な家だからこそ、

業者を見極めることが大事ですね。

 

次回は

実録!現場で起きている

小さな手抜き工事!

を書く予定です。