シーリング工事は本当に必要?
シーリングは何故必要?
シーリング材(sealant)は建築物において、気密性や防水性を高めるために、継ぎ目や隙間に充填する材料です。
コーキング材(caulking compound)とも呼ばれるシーリング材は、建築物にとって重要な役割を果たしています。
建物の壁は、複数のパネルやボード(外壁部材)を張り合わせてできているため、縦横に隙間が発生します。 隙間を埋めていないと、温度や湿度の変化によって伸び縮みしたり、地震や風圧によってたわんだり位置ずれや衝突が生じます。そうすると水や空気が入り込み、外壁としての機能を果たせません。そのために 外壁の隙間(目地)を埋めるための詰め物として、シーリング材を使用します。
シーリング材を外壁の目地に充填することによって、その外壁があたかも一枚岩のように機能してくれることが望まれます。そのため、シーリング材防水機能確保は施工・設計・材料どれか一つでもミスマッチが起こると、不具合の発生につながります。 確実なシーリング工事のためには、材料選定だけでなく目地の設計並び適切な施工が重要です。 性能を十分に発揮できるよう、目的に合ったシーリング材を選ぶ事が大切です。
シーリング材の種類は
どれくらいあるの?
シーリング材は1成分形・2成分形といった製品形態や、硬化の仕方によって種類が分かれます。 シーリング材は水密性・気密性を保持するため、対象となる部材によく接着あるいは付着し、部材とともに連続した不浸透層を形成しなければいけません。そのために、用途に合わせた様々な種類のシーリング材があります。
- シリコーン系シーリング材
- シリル化アクリレート系シーリング材
- 変成シリコーン系シーリング材
- ポリサルファイド系シーリング材
- ポリウレタン系シーリング材
- アクリル系シーリング材
1成分形は、主にカートリッジ式であり、専用ガンに装填してそのまま使用するシーリング材です。湿気硬化:空気中の水分と反応して表面から硬化するもの。
乾燥硬化:含有水分又は溶剤が蒸発することによって、硬化するもの。硬化すれば水には不溶となる。
非硬化 :表面は空気中の酸素と反応して皮膜を形成するが、内部は硬化しないもの
2成分形は、基剤と硬化剤を混ぜて使用するシーリング材。
混合反応硬化:基剤の主成分が硬化剤に含まれる触媒によって反応して硬化するもの