2020.5.18 ブログ

コロナウイルスとインフルエンザを不活化

アルコールによる

除菌でウイルス

と戦う?

除菌というと「細菌を取り除く」ということですが、ウイルスも取り除くことができます。アルコールは細菌やウイルスの構造を破壊して細菌を殺したり、ウイルスが感染できなくなるようにします(不活化)アルコール濃度は70%前後が一番効き目が良いとか…
とはいえアルコールも万能ではありません。今流行しているコロナウイルスには効果がありますが、以前流行したことがある(今もたまに感染することがあります)ノロウイルスには効果がありません。ノロウイルスの場合はアルコールではなく塩素系漂白剤を薄めて使うことが勧められているようだ
またアルコールはすぐに蒸発してしまいます。一度拭取ってウイルスを除去してもまた人が触れたりするとその度に拭取る必要があります。そのため頻繁に使うことになり、手荒れなども気になるところです。

抗体により

ウイルスと戦う

抗体ということばを最近メディアより、よく耳にするようになりました。抗体は生物の免疫機能の一つでウイルスが体に侵入したときに抗体というものが作られ、これがウイルスに付着することでウイルスの感染力を抑制するというものらしい……人間に備わっているシステムですが、一度感染しないとこの機能が働かない、またウイルスの種類が変わると効果が得られないというものになっているそうです。そのためインフルエンザなどはウイルスの種類が年によって変わることがあり、流行しやすくなったりします。
ワクチンはこの抗体を利用したものです。

大まかに言うと次のようなメカニズムです。通常は一度感染しないとできない抗体ですが、病原性をなくしたウイルスを前もって接種することで症状が出ないようにしたうえで(軽い症状がでることもあるようですが)抗体を作るというものです。今はこのワクチンを作ることが世界中の研究機関で進められています。勿論我が国日本でも…… また抗体を使ったもので最近ちょっと面白い製品が出ていました。それはダチョウの卵を使ってコロナウイルスの抗体を作り、それをマスクに含ませたものです。コロナウイルスがマスクを通過するときにこの抗体がウイルスに付着し、ウイルスが感染しないようになるという仕組みです。ダチョウの卵を使うのは、抗体を大量に効率よく生産できるからとのことでした。なかなか面白い製品です。
とはいえ感染抑制のために抗体を使う場合、そのウイルスを特定する必要があり、また種類の異なるウイルスや未知のウイルスには効果が得られないという問題があります。

抗生物質はウイルスに効くのか

病気になったときによく抗生物質を処方されることがあります。実は抗生物質は細菌にしか効果がありません(その細菌に対しても使っているうちに耐性菌というものができてしまうことがありますが)。ウイルスには効果はあまり期待できないようです。

ちなみに風邪をひいたときに抗生物質を使うことがありますが、細菌性の風邪には効果がありますが、ウイルス性の風邪(コロナウイルスでも風邪の症状がでます)には効果は期待できないようです。

光触媒による

抗ウイルス効果で戦う!

光触媒は光が当たるとその表面に活性物質が生成され、有機物を酸化分解することができます。細菌やウイルスも有機物なので光触媒によって分解することができます。そのメカニズムについては光触媒工業会HPを参考にしてください。酸化分解力によってウイルスを抑制するのでウイルスの種類にはほとんど関係なく効果を発揮することができます。

凄いぜ!光触媒!地球を救え!

今回の新型コロナウイルスのように接触感染が問題になる場合、光触媒を塗付してあるところにウイルスが付着してもそれを酸化分解して感染力をなくすことができます。
ただ、光触媒の酸化分解力は光の強さによって決まるため、使用する場所によって得られる効果が変わってしまうという弱点があります。とはいえアルコールのように頻繁に拭取るようなことをしなくてもウイルス抑制効果が持続する利点があり、ウイルス感染の予防法の一つとして効果的なものなのです。

スーパーで使用するカート

スーパーで使用するカゴ

など人が変わるがわる触れる

物など… 光触媒を吹付て

加工するのも良いかも知れませね