2021.8.2 ブログ

雨漏りは火災保険でどこまで補償される?詐欺はない?条件や注意点を解説します

相模原市・町田市・八王子市を中心に外壁塗装・屋根塗装を行っている株式会社絆です。

弊社は、相模原市・町田市・八王子市にお住まいのお客様から、お住まいに関するご相談を多くいただいてまいりました。

お問い合わせの中で多いのは、「雨漏りは火災保険が適用される?」「どこまで補償してもらえる?」といったご相談です。雨漏りの修理費用は高額になりがちなので、火災保険を使ってコストを抑えたいですよね。火災保険が適用されるのは「自然災害による雨漏りのみ」なので、すべての雨漏りが補償対象になるわけではありません。中には「火災保険が必ず支払われる」と修理を持ちかける業者もいますが、詐欺の疑いがあり注意が必要です。

このコラムでは、雨漏りの原因や火災保険の適用条件、適用されないケースを詳しくご紹介します。信頼できる業者の選び方もご説明するので、雨漏りでお悩みの方は是非ご一読ください。

 

雨漏りの原因

ここでは、雨漏りの原因を詳しく見ていきます。

屋根の棟押さえの歪み

屋根のてっぺんにある棟押さえが強風などで歪んでいると、隙間から雨水が入り込んでしまいます。屋根の下には防水シートがあるため、雨水が入ってもシートが破れていなければ雨漏りすることはありません。しかし、施工段階で防水シートの貼り方が雑だったり、防水シートが濡れて乾いてを繰り返して切れてしまったりすると、隙間から雨水が入ってしまいます。防水シート内に雨水が入り込むと、その下の下地(木材)まで濡れてしまいます。下地が雨水によって腐ってしまうと、室内に水が入り込み雨漏りが発生してしまうのです。

窓枠上部のサッシのシーリングの切れ

サッシと外壁を接着するシーリング部分が切れていると、隙間から雨水が入り込み窓周りの雨漏りが発生してしまいます。ほかにも、ガラスについているゴムパッキンの劣化や、サッシの立て付けの不具合によって雨漏りが発生することもあります。シーリングは柔らかい接着剤のような素材でできているため、紫外線や雨風などで劣化が起きやすい部分です。「雨の日に窓周りがやけに濡れている」という方は、雨漏りの恐れがあるためプロに調査してもらうと良いでしょう。

バルコニーのドレンの詰まり

バルコニーのドレン(排水溝)にゴミが詰まって水が溜まると、雨漏りの原因になり得ます。排水管とその周りの防水層の隙間から雨水が漏れ、室内に漏水することも。バルコニーを水浸しのままにすると、台風などの強風で床が抜けてしまう可能性もゼロではありません。もしものトラブルを避けるためにも、定期的にドレンの掃除をすることをおすすめします。

幕板のシーリングの隙間

幕板(1階と2階の外壁を区切る仕切り板)と外壁の繋ぎ目であるシーリングに隙間があると、そこから雨水が入り込むことがあります。隙間ができる原因は、幕板が劣化して溝ができてしまったり、シーリングが切れて隙間ができてしまったりすることが多いです。最初は壁紙を濡らす程度でも、放置していると室内まで雨漏りが発生してしまうので、早めにメンテナンスを依頼することをおすすめします。

 

保険が使える?使えない?

火災保険の補償内容に「風災・雪災・雹災(ひょうさい)」が含まれれば、火災保険を使って雨漏りを修理できる可能性があります。ただし、火災保険には適用条件があるため、すべての雨漏りの修理に保険金が下りるわけではありません。

 

火災保険が適用されるケース

火災保険が使える主なケースを見ていきましょう。

・強風によって瓦やスレートがずれた

・強風によって雨樋や屋根が変形した

・雹によって天窓が割れたり屋根が壊れたりした

・強い雨風により瓦屋根の漆喰が崩れた

・地震による強い揺れで外壁にひびが入った

・豪雪などの雪の重みで雨樋が壊れた

・竜巻で飛んできた物が屋根に当たり、屋根が壊れた

自然災害による破損個所が見つかれば、雨漏りの修理に火災保険が使えます。ただし、上記と同じような事例でも状況や調査によっては火災保険が下りないこともあるので注意が必要です。

 

火災保険が適用されないケース

自然災害による破損個所が見つからない場合、火災保険は適用されません。

主なケースは下記の通りです。

・経年劣化による雨漏り

・施工不良による雨漏り

・人的被害による雨漏り(太陽光パネルの設置などで業者のミスによる損傷)

・リフォームや増築時の影響による雨漏り

・被害を受けてから3年以上経過した雨漏り

・修理費用が20万円以下の雨漏り

経年劣化や人的被害による雨漏りの場合は、火災保険が適用されないので修理費用は全額自己負担になります。とはいえ、自然災害による雨漏りか、人的被害による雨漏りかは個人ではなかなか判断しづらいものです。火災保険は被害を受けてから3年以内に申請すれば受け付けてもらえます。「経年劣化で雨漏りしているから」と断定せず、まずは申請してみるのがおすすめです。

ただし、自然災害による雨漏りであっても、加入しているプランによっては火災保険が支払われない恐れがあります。

火災保険のプランは「損害額20万円以上型」が一般的。「損害額20万円以上型」の火災保険の場合、修理費用が20万円を超えないと保険金が支払われません。修理費用が19万円の場合は補償対象外のため、全額自己負担になってしまいます。(修理費用が21万円の場合は、21万円全額を保険金で賄えます。)

「損害額20万円以上型」のほかに「免責方式」の火災保険もありますが、免責方式の場合は修理費用から免責金額(自己負担額)を引いた金額しか保険金が支払われません。免責金額7万円のプランに加入している場合、10万円の修理費用がかかっても3万円しか保険金が支払われないので覚えておきましょう。

このように保険会社によってプランは異なるので、どんなプランに加入しているのか確認しておくのが大切です。

 

火災保険の審査とは

火災保険が適用されるかどうかは、火災保険の審査によって決まります。火災保険の審査とは、保険会社から派遣された鑑定人の調査を受け、「自然災害による破損かどうか」判断してもらうことです。

審査の依頼~修理までには、一般的に下記ステップが必要です。

1.雨漏りの被害状況を写真や動画で撮影する

2.信頼できる屋根修理業者に連絡し、被害の写真撮影と見積書の作成を依頼する

3.業者に雨漏りの原因を調査してもらう

4.自然災害または自然災害と経年劣化どちらの可能性もある場合は、保険会社に連絡する

5.保険会社から送付された書類に必要事項を記入する

6.業者から提出してもらった見積書と被害写真を必要書類に添え、保険会社に送る

7.保険会社から依頼された鑑定人による調査を受ける

8.審査により「自然災害による破損」と判断されれば保険金が支払われる

9.雨漏り修理を業者に依頼する

保険金が支払われるかどうかは、保険会社が審査で決めることです。審査を受けていない段階で「必ず火災保険が支払われるから」と業者に修理を迫られた場合、詐欺の恐れがあり注意が必要です。

このような業者と契約した場合、火災保険をあてにしたのに実際には保険金が下りず、高額な費用を請求されることがあります。話が違うとキャンセルを申し出ると、態度が急変して契約を中止できなかったり、高い違約金を請求されたりすることも少なくありません。

中には「雨漏りによる火災保険の不正受給が増え、自然災害による雨漏りでも保険金が下りない場合がある」と不要不急の工事を勧める業者も存在します。詐欺に遭わないためには、必要な工事をきちんと行ってくれるか確認することが大切です。

弊社は「自然調査士」の資格を持った職人が徹底的に調査し、結果を詳しくお伝えしています。自然調査士とは自然災害による建物の被害調査や、災害保険の専門知識を持ったプロフェッショナルのことです。プロの目線できちんと調査・報告するので、無駄な工事を押し売りされる心配がありません。信頼できる業者をお探しの方は、お気軽に弊社にご相談ください。

 

雨漏りでお困りのかたに絆ができること

弊社には自然災害調査士が2名在籍し、お客様からのご相談にスピーディーに対応しています。ここでは、弊社の強みをご紹介します。

雨漏りの原因を突き止める

弊社には自然調査士が在籍しているので、自然災害による破損かどうか雨漏りの原因を突き止めることができます。自然災害による雨漏りであれば、火災保険で申請するので修理費用を安く抑えられます。業者によっては、自然災害なのか経年劣化なのか判断できない職人も多いです。特にシーリングの切れによる雨漏りの場合は、経年劣化によるひび割れが多く火災保険が下りるかどうかは慎重な調査が必要です。バルコニーのドレンにゴミが詰まって漏水した場合も、自然災害による雨漏りかどうかプロによる正確な判断が求められます。

弊社の自然災害調査士は、自然災害による被害の建物調査や災害保険の専門知識を学んでいるため、的確な調査・修理が可能です。火災保険を使って雨漏りを修理したい方は、自然災害調査士が在籍する弊社に調査をお任せください。

絆での施工事例

ここでは、弊社で承った雨漏りの施工事例をご紹介します。

屋根の棟押さえからの雨漏り

屋根の棟押さえが強風などで歪んで雨漏りした場合、棟押さえを交換します。棟の下の抜き板が腐っていたら交換し、抜き板の下の防水シートが破れていたらこちらも交換します。

窓枠上部のサッシのシール切れによる雨漏り

窓枠のサッシのシールが切れて雨漏りしている場合、シーリングを打ち直して塗装しています。シーリングにかかる費用は、1箇所につき800円/mほどです。

バルコニーのドレンの詰まりによる雨漏り

バルコニーのドレンにゴミが詰まって水が溜まっている場合、高圧洗浄機で詰まりを洗い流します。防水層とドレンの間に隙間が開いているときは、既存のドレンの上に改修ドレンを設置して防水機能を高めます。

 

絆にご相談ください。

弊社には建物調査の専門知識を持つ自然災害調査士が在籍しているため、雨漏りの原因を突き止めて修理することができます。

災害保険の専門知識も学んでいるため、「どうやって手続きして良いか分からない…」という不安な気持ちにもプロの目線からお答えすることが可能です。火災保険の申請もスムーズに行えるため、申請から施工にかかる期間を短縮することができます。

弊社の対応可能エリアは相模原・町田・八王子です。緊急を要する被害の場合は、お問い合わせ当日に現場に向かうことができます。相模原市・町田市・八王子エリアで雨漏りにお困りの方は、お気軽に弊社にお問い合わせください。